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令和5年度 福島県立福島明成高等学校卒業証書授与式 挙行

3.11
72候 桃始笑
 降り積もった雪も溶けてしまい、白一色だった景色はいつの間にか若芽色が広がっていました。福島明成高校に新たな生命の息吹を感じます。

 3月1日、福島明成高校にて令和5年度卒業証書授与式が挙行されました。今年度は4年ぶりとなる全校生徒を交えた卒業式となり、在校生も卒業生を見送ることができるとのことでとても喜んでいました。
 また、私自身も人数の多い卒業式を久しく見ることが無かった為、今回の卒業式に参加し、広い体育館に響く

「一同、起立」

の声に「これぞ卒業式だ」と改めて実感することが出来ました。


 卒業証書授与にて、呼名される生徒の返事は勇ましく、これまでの3年間を表すような返事を聞かせてくれました。
また、校長式辞にて本校安田校長先生より
 
「「予測困難な時代」においても、自分自身を見失うことなく、人間社会の、そして自分自身の幸福とは何かを常に考え、夢や希望を持って、生きて行ってほしいと願っています。

 「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。」

 行く手を阻む困難に道をふさがれてしまうこともあるでしょう。そんな時でも、足を一歩前に踏み出しさえすれば、その困難は乗り越えていくことができると思います。
 どうしても行き詰った時は、自分の原点を振り返ってみてください。家族、友達、故郷、母校・・。自分の原点を確かめることが、ほんの少しの勇気を与えてくれて、そしてまた、前に一歩踏み出していくことができるのではないかと思います。

 苦しい時こそ「自分の道を一歩一歩」進んで行ってください。」

と卒業生にエールを送っていました。

 そして、退場の時がやってきました。各クラスにて、担任の先生方に3年間の感謝の言葉を送っていました。
 その言葉に涙を輝かせている先生も見受けられました。

 教師に戻り最後のホームルーム。
 担任が卒業生に卒業証書を渡していました。渡す際に生徒一人一人にメッセージを伝えていました。
 最後の担任からの、生徒へ紡がれていく言の葉は、忘れられない宝物になったことでしょう。

 いつも思うことではありますが、先生は生徒に教えるだけでなく、教えられることが多くありました。
 これから皆さんは、大きな一歩を踏み出します。考える事を辞めず、挑戦する気持ちと失敗を恐れない気持ちを大切にしてください。
 皆さんがかっこいい大人になれることを応援しています。


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